Café de Yumi

オルガニストYumiと音楽食住を語りあうCafé

オルガニストって?そしてパイプオルガンって?

あっという間に7月も後半、更新をしないまま...1ヶ月以上経過🙄

私の住むSaarbrückenからStuttgartを行き来する生活は思ったより大変。。。特にこの1ヶ月はなかなかハードで🎸⚡️

新しい環境での厳しいレッスン、コンサート、マスタークラスなどなど立て続けに押し寄せ毎日必死💨 でも、今となってはその分充実 してたなと思え、やっときた夏休みは次に繋げていく作業♪

ってなわけで、ただ今、1年ぶりに日本に帰国し休暇、充電中💛

 

ところで、オルガニストってなんなのかなぁって思いますよね...クリスチャンであるならば、教会でオルガンを弾く人ということは知られていても、クリスチャンが少ない日本では、オルガニストってパイプオルガンを弾く人というより、どちらかというとリードオルガン(その昔小学校にあった)を弾くこ人のことをオルガニストと呼ばれ、しかもパイプオルガンを見たことがない方がほとんど。

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Merseburg Dom - LadegastOrgel

 

ヨーロッパには教会がそこら中にあってオルガニストがいて、パイプオルガンがあるのが当たり前、そんな環境の中では、なになに、オルガニストってなに?なんて疑問も生まれず、『あ、大学のオルガン科、教会音楽科で学んでます。』と自己紹介しても、全く違和感はなく、ピアノ科や声楽科と同じような印象。

そう、ヨーロッパでは、オルガニストと言われる音楽家が日本でいうピアニストのようにたくさんいます。それは、もちろん、キリスト教の影響で、礼拝でパイプオルガンを弾き、専門て的な技術、知識がある演奏者が必要。ドイツに限っては教会音楽科B(学士)A(大学院)という専科が大学にあり、教会音楽家を養成。

Borgentreich Barockorgel

パイプオルガンの演奏台 

これはパイプオルガンの演奏台とパイプの音色を決めるレジスターと呼ばれるノブ。パイプはこの演奏だいの上、横、背中にもあって、どデカすぎて写真には納められません。この鍵盤の横や上についてあるノブは、音を出したい種類のノブをひくと音が出て、そのノブをたくさん引いて重ねると壮大な響き、もしくは ‘1人でオーケストラ’ のような響きにも。

 

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オルガニストやオルガンの歴史はまたいつかにして、オルガニストでみんながよく知っている音楽家といえば、ヨハン・セバスチアン・バッハ。この写真に偶然にも上の方の写真には楽譜が写ってます(笑) 彼のオルガン曲といえばトッカータとフーガニ短調やフーガのト短調が日本では有名。でも、ヨーロッパではどちらかというとほとんど弾かれない楽曲。。。日本でだけ有名(笑)

 

ja.wikipedia.org

パイプオルガンは、その名の通り、パイプがあるオルガンで、鍵盤は手鍵盤と足鍵盤があり、手鍵盤はピアノと変わらないのですが、白鍵と黒鍵が反対。機能的にはピアノのようにハンマーがあって鍵盤を押すと弦を打つ打楽器のようなものではなく、パイプの弁が開いて空気が入る、むしろ吹奏楽器のような機能。足鍵盤は、両足の足の先とかかとで鍵盤を押して、手のように演奏します。どんな感じになるのかなぁって思いますよね。

世界で、現在は日本で大活躍の石丸由佳さんの素晴らしい演奏を!

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日本にはドイツ、フランスなどで研修を積んだ優秀なオルガニスト達が実はたーくさんいらっしゃいます。

 

ヨーロッパでは、オルガンの演奏だけでなく、即興というテクニックも大切。なぜかって、礼拝では賛美歌を伴奏するので、その賛美歌をみなさんに歌ってもらいやすくするために前奏を考えて弾かなければなりません。調性、ハーモニー、テンポをしっかり考えて、みなさんが歌う賛美歌に少し装飾したりメロディーを基にして自由にプチ作曲。カトリックの教会のオルガニストは、ミサの始まりから終わりと、規模が大きめの即興演奏を要求されます。

 

下は、シュトゥットガルト音大の即興演奏の教授、ヨハネス・マイヤー先生の即興演奏。

聴衆が賛美歌を選択し、その場で考えて演奏してます。もちろん、音色も演奏中に考えます。ご覧のように、演奏中に演奏しながら横についている沢山あるノブから選び引っ張る、この器用にノブを引っ張るの、難しいんです。。。

この時は、何曲か賛美歌をリクエストされたみたいで、メドレー風になってます!

 

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ということで、オルガニストはパイプオルガンをこんな感じで演奏してます。

というのが少しわかっていただけましたか?

 

今日はこの辺で、お邪魔しました☺️♪

日本滞在も楽しみながら、またブログを更新します🍀